大工さんの、木による家作り

大工さんによる職人技で、木組みというのがあります。木と木を組み上げて行う、非常に伝統的な技術です。

無垢の木を使うのであれば、木の癖を読む必要があります。熟練した大工さんが作業をすると、木材の「暴れ」を抑えることができるのです。非常に経験が重要な職人技で、経験を積んだ戦時人から辛抱強く学ぶ必要がありました。

木による家づくりの基礎は、間取りと骨組みを考えることだそうです。昔の古民家を観察するのは、とてもよい参考になります。

最近の家のように、家族分の個室が欲しいからといって、仕切りだらけの家にしては使いにくくなっています。

ワンルームの開放的な間取りで、間仕切りはほとんどが建具という作りの、古民家があります。昔の人は大家族だったので、家を壁だらけにせず、大きな部屋を必要に応じて建具で仕切ることで、そのときどきの状態にあった暮らしをする工夫をしていたのです。