木造住宅には、4種類の工法があります。
ひとつは古くからある工法で、最も施工棟数が多い。線材で荷重を支える方法です。
柱と横架材(梁・桁など)によって横組を構成する工法。鉛直力は柱が受けます。地震や風の力などは筋かいを入れた横組みが構造用合板等の免罪を釘打ちして貼った耐力壁が負担する。最近は金物使用が一般的です。
日本古来の工法が基礎になっているため、在来工法と呼ばれています。
フレーム状に組んだ木材に、構造用の合板を張り、荷重を壁や床の面材で支える工法です。
床版、屋根版の水平高面と、壁面の垂直構面で箱を構成する構造方式です。枠組み材に、構造用合板などをくぎ打ちして構面を構成します。
使用される木材の断面寸法の種類が少ないことや、構造部材組み立ての仕口・継ぎ手が簡単であること、現場での生産性が高く、工期が短くて済む、断熱性。耐火性に優れているなどの特徴があります。
加工済みの部材を使用する。建築現場で加工を行わない工法です。
工場などであらかじめ加工生産された部材を工事現場に搬入して、現場では組み立てる作業を行います。
構造材料の形式や種類、部品のまとまり具合などにより分類されます。
木質系材料によるパネルを主要構造部材とする木質系プレハブ住宅、鉄骨の柱、梁に壁パネルを用いる鉄骨系プレハブ住宅、鉄骨、木材またはコンクリートで箱を作ったものを使用するユニット型プレハブ住宅、工場で生産したコンクリートパネルを使用するコンクリート系プレハブ住宅などがあります。
※ご参考
プレハブとはプレファブリケーション(Pre-fabrication)の略。
あらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工をせずに組み立てる。
丸太材や角材を水平に積み重ねることにより、構成していく工法です。構造耐力上主要な部分に丸太材や製材などの木材を水平に積み上げた壁によって建築を行う工法。ログハウスとも呼ばれます。
使用する木材は、乾燥が十分でなければなりません。水分が残っていると、乾燥収縮に伴う不都合が発生する可能性があります。
自然のまま素材を使用する場合は乾燥による千割れや、樹液が染みてくるなどの現象が起こることがあるので、注意が必要です。
雨水の浸入を防ぐためには、ログとログの間を漆喰やコーキング材などで埋める必要があります。